オーディオ用語一覧

アナログレコード

・ステレオとモノラルが有ります。
・EP(ドーナツ盤 45回転)とLP(30cm位 33回転)が有ります。

カートリッジ

(アナログレコードを聴く為の針が付いた物)これもステレオとモノラルが有ります。
・方式としてMM型(ムービングマグネット)とMC型(ムービングコイル)が有ります。その他にMI、静電等の方式が有ります。磁石とコイルを使って、レコードの溝の振動を電気に変えています。

・MM型は、コイルを固定して針の付いている棒(カンチレバー)に磁石を付けて動かします。MC型は逆で、磁石を固定して、針の付いている棒にコイル付けて動かします。
MM型は、コイルがカートリッジのボディに固定でその配線がボディに接続されていますので、針が減ったら交換出来ます。
MC型は針の付いている棒にコイルが付いていて、その配線はボディに接続されていますので、針とボディは分離出来ません。その為針交換で来ません。針が減ったら、販売店に現物を持って行って、差額を払って新品に交換してもらいます。

・MC型は不便ですね。しかしメリットが有ります。磁石よりコイルが軽いため、素早く動かす事が可能です。その為音が高域まで伸びます。コイルを軽くする為に巻き数を少なくします。すると振動で発生する電圧がどうしてもMMより低くなる為、それを補う為にアンプに繋ぐ前に、ヘッドアンプ、MCトランスを使います。(アンプに内蔵の物も有り。)

・針先は、丸と楕円が有ります。丸針だと左右の音の位相がレコードの溝の形で変化します。それを防止する為に楕円針が有ります。

レコードプレーヤーシステム

レコードプレーヤーシステム(普通レコードプレーヤーって言います)は、マニアックに言うと、「キャビネット(箱)とダストカバー(ホコリよけ透明カバー)」、「フォノモーター(今回のネタ)」、「カートリッジ(前のネタ)」、「アーム」で構成されています。普通は一体で売っています。

フォノモーター

フォノモーター(ターンテーブル(プラッター))の駆動方法は3種類有ります。

①ベルトドライブ方式

モータがターンテーブルの外側に有り、ターンテーブルとの間をベルトでつないで、ターンテーブルを回します。(マニアックな物だと糸でつなぐ物も有り。パソコン機器のバッファローも1975年位に45万円で作っていました。)

長所:シンクロナスモーターを使用すれば、比較的回転が正確でモーター回路が簡単。ワウフラッター(回転むら)が緩やかである。回路が単純なので、消耗品のベルトを換えれば寿命が長い。高速回転しているモーターの出力をベルトで減速しているので回転トルクが大きい。モーター軸とターンテーブル軸が異なるため、ターンテーブル軸を強固に出来る。

短所:ゴム等のベルトを使って駆動するため、伸縮が有りワウフラッターが発生する。モータが高速回転するので、振動、ノイズが発生する。電子制御で無い場合、モーター自体のワウフラッターが大きい。

②アイドラードライブ方式

モーターがターンテーブルの内側に有り、アイドラー(ゴムの円盤)を介して、ターンテーブルの内側の外周とつないで、ターンテーブルを回します。

長所:シンクロナスモーターを使用すれば、比較的回転が正確でモーター回路が簡単。ワウフラッター(回転むら)が緩やかである。モーター回路が単純なので、消耗品のアイドラーを換えれば寿命が長い。高速回転しているモーターの出力をアイドラーで減速しているので回転トルクが大きい。モーター軸とターンテーブル軸が異なるため、ターンテーブル軸を強固に出来る。

短所:ゴム等のアイドラーを使って駆動するため、変形が有りワウフラッターが発生する。モータが高速回転するので、振動、ノイズが発生する。電子制御で無い場合、モーター自体のワウフラッターが大きい。

③ダイレクトドライブ方式

モーターとターンテーブルの軸が一体となって、直接ターンテーブルを回します。

長所:モーターとターンテーブルが一体となっているので、モーターの回転が正確にターンテーブルに伝わる。モーターとターンテーブルが一体となっているので、ベルト、アイドラー等の消耗品が無い。モータが低速回転するので、振動、ノイズの発生が少ない。モータが電子制御のため、ワウフラッターが小さい。

短所:モータとターンテーブルが一体のため、構造上ターンテーブル軸を強固に出来ない。低速でなおかつ45回転と33回転の二つの速度に対応する為、電子制御が必要で駆動回路が高価になり、故障しやすい。低速でモーターを回転させるため、トルクを高めにくい。コギング(トルクむら)が発生する。

※音質の良いフォノモーターとは、モータのトルクが大きい、プラッターの慣性モーメントが大きい、回転軸が頑固であるという物です。