今の若い人は「東京サウンド」と聞いても、ピンと来ないと思いますが、50年前当時、秋葉原にはいろんな中小のオーディオメーカーがいっぱいあって「東京サウンド」もその一つでした。

私は北海道に住んでいたのでオーディオ製品は、主に通信販売で購入しておりました。今のようにインターネットなどがある時代ではありませんでした。そんな時代で東京サウンドの「SMC-4」MCカートリッジ(アナログレコードを聴く為の針が付いた物)との出会いは、昭和40年にオーディオを引退した方から、北海道稚内市で譲り受けました。それ以外にもその方からグレース、FR、サテン、デンオンなどのカートリッジを数知れず譲って頂き、今でも大変感謝しております。
私が最初の頃にステレオのアナログレコードを聞いていた時は、安物のMCトランスやヘッドアンプを使っていましたが、その時に出会った東京サウンドのSMC-4は、他のメーカーの「MCカートリッジよりもMCらしい」すごい音で、感銘を受けた記憶が深く残っています。

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