トランジスタが普及するまでは、オーディオにおいて真空管アンプが主流でした。昭和38年くらいまでは真空管が製造されており各放送局、NTTの前身の電電公社、あるいは無線局などほとんど真空管が使われていました。

トランジスタが世に出てきて大量生産され各分野に広がると、日本の各メーカの大量の真空管が在庫になりましたが、私はそれを収集しており、船舶通信用の大出力管のような希少な物も4~5本所有するなど、様々な真空管を収集していたものです。

本日は真空管の規格の言葉を使うので、英数文字が多数でてきますがそれらは真空管の規格の名称です。

オーディオアンプの出力用真空管は2A3、6V6、KT88、300B等が一般的です。それらのプレート電圧は300V~500Vくらいです。今日お話するのは通信用に開発された大型管のVT4Cです。(アメリカ軍の番号ではVT4C、民間ではJAN(米軍規格)の211と言います。民生用211も有ります。)

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